更新日:2024.06.09
作成日:2024.05.10

データ活用が経営改善に不可欠な3つの理由

経営者の皆さまは日々、新規事業の立ち上げ、設備投資の判断、マーケティング戦略の策定など、さまざまな重要な意思決定を迫られているかと存じます。適切な経営判断を下すことが、企業の業績や成長を左右する大きな要因となりますが、その意思決定を下す際にデータは活用されていますでしょうか。今回はデータ活用が経営改善に不可欠な理由をご説明します。

 

データ基盤(BI・CDP)構築支援サービスはこちら

 

【関連記事】

目次

経営判断にデータ分析を取り入れる重要性

意思決定の質を高める

経営判断においては、確かな根拠に基づく正しい選択が何より重要です。マッキンゼーがまとめた資料*によると、データ活用企業の方が、非活用企業に比べて意思決定の質が16%程度高いとされています。データ分析を活用することで、感情的な判断や経験則に頼る決定ではなく、エビデンスに裏付けられた客観的な意思決定が可能になります。結果として、意思決定の質が大きく向上します。

*引用元: “The Age of Analytics: Competing in a Data-Driven World” (McKinsey Global Institute, 2016年)

人の思い込みや偏り・バイアスを排除する

人間の判断には、思い込みや偏った見方などの認知バイアスが影響します。例えば、成功事例しかフォーカスせず失敗事例を無視するサクセス・バイアスや、最近の印象的な出来事にのみ注目するフレッシュネス・バイアスなどです。しかし、データ分析はデータに基づいた事実を冷静に判断するため、こういったヒトの主観的な偏りを排除できます。バイアスに囚われない公平な意思決定が可能となります。

 経営者の方々の中には、長年の経験と勘を重視し、データ分析を活用しづらいケースもあります。しかし、ますます複雑化する経営課題に対し、経験とデータの両輪が重要です。データに基づく客観性を取り入れながら、経営者の勘と経験を活かすことで、より高い意思決定が可能になるでしょう。

スピーディーな判断を可能にする

環境変化の激しい現代ビジネスでは、タイムリーな意思決定が求められます。例えば、ある大手小売企業では、過去の販売データと在庫データをリアルタイムで分析することで、ピーク時の需要予測を立て、的確な在庫調整と販売計画を立案。機会損失の低減に成功しています。このようにデータ分析を行えば、状況を可視化・定量化でき、迅速な判断材料が得られます。結果として、スピーディーかつ機動的な意思決定につながります。

データに基づく経営への転換が求められている

市場環境の複雑化

グローバル化、テクノロジーの進化、新型コロナなど、企業を取り巻く市場環境が複雑さを増しています。この複雑な環境下で的確な経営判断を下すには、過去の経験や勘に頼るだけでは不十分です。データに基づくアプローチが不可欠となっています。

顧客ニーズの多様化

個人の嗜好の多様化が進む中、顧客ニーズもまた多様化・個別化が進んでいます。例えば、ある自動車メーカーでは、各顧客の購入履歴や行動データを分析し、個別の嗜好を反映した適切な車種提案を行うことで、販売増に成功しています。このようなニーズを的確に捉えるには、顧客データの詳細な分析が欠かせません。データ分析なくして顧客対応は成り立ちません。

弊社でも最近、顧客のウェブ行動データを分析し、潜在ニーズを可視化するプロジェクトを実施しました。その結果、新たな顧客セグメントと有望な市場機会を発見し、アプローチを行っています。データ活用は顧客目線に立った新しい価値創出にもつながります。

競争の激化

デジタル化が進展する中、新規参入企業との競争が一層激化しています。データ活用が優れた新興企業が台頭するなか、既存企業は対策を迫られています。競争に勝ち抜くには、データを活用し、敏捷な経営判断とスピーディーな行動が求められています。

以上のように、データ活用は経営改善に不可欠な要素であり、企業の競争力の源泉となります。

データ活用を進めるためには

このようにデータ活用は適切な経営判断を下すためには必要不可欠です。弊社では「どのようなデータを取り扱うべきか」といった要件定義から、データの収集・設定、データ確認のためのダッシュボード構築まで一貫してご支援可能です。

データ活用に関してお困りのことがございましたらお気軽にお問合せください。

 

データ基盤(BI・CDP)構築支援サービスはこちら

DXコンサルティングご支援内容はこちら

お問い合わせはこちら